普通に新型コロナウイルス感染症にかかった方の持つ抗体と
今回のワクチンによる抗体の違いというかですね
その効果というのはどうなんですか
そこが多分私は非常に大事なポイントではないかと考えています
すなわち事前感染でかかったものは 6ヶ月ぐらいから落ちてくる人がかなりいる
もしかすると7、8割が抗体が下がってきてしまう
でも再感染は臨床的には簡単には起こしていないような
ワクチンによって付与された免疫はどうか
今は6ヶ月までは観察されてますけど
ほぼ落ちないんですね
事前感染だとスーッと下がってくる 6ヶ月より前から下がってくる人もいますけども
ワクチンでできた免疫というのは 6ヶ月間ほぼピャーッと高い状態が続いている
可能性としてはこのワクチンは
事前感染よりもずっと強い免疫を起こす可能性があって
強いということはどういうことかというと
ウイルスを殺す抗体も
ウイルスを殺せるT細胞の数もずっと長いこと維持される
もしもこれがうまいこと1年以上 2年とか続いてくれれば
ワクチンは2年に1回打てばいいということになります 3年に1回だったら 3年に1回ワクチンを打てばいい
あるいはオタフ風邪やハシカのように 20年続いてくれるんだったら 1回打って廃止になるんです
ここはまだわからない
ただ印象としては
どうも既存自然感染よりは
はるかに強い免疫を起こすというのが印象としてあります
これは普通の例えばインフルエンザとかだと
自然感染の方が免疫が強いという
長く維持されるっていうことなんですかね
インフルエンザは自然感染
ワクチンは効果は4ヶ月か5ヶ月 4ヶ月くらいだと半分くらいになっちゃう
対象の免疫から
だからもう半年経ったら
ほぼワクチンの効果はもうないと思った方がいいと思います
自然感染の方がもう少し長く
免疫を与えるかもしれませんけども
インフルエンザの場合には
厄介なことはウイルスの変異の度合いが多いので
ある程度免疫が続いても
次の年は違うウイルスが入ってくる
つまり前の年の免疫は効きにくいという問題があります
しかしコロナは幸い
皆さん変容する変容すると言うんですけど
変容すると言っても
例えば私の顔が先生の顔に変わるわけじゃなくて
私の顔の目と鼻と口があるうち
目だけがちょっと変わるぐらいなので
顔全体が変わるわけじゃない
そういう意味では
前にできた免疫が残って効きやすいと思います
ですから今回変異種が出てきて
ワクチン効かなくなるんじゃないか
という話があると思うんですけども
免疫学者の観点からすれば
まず効かなくなる可能性はない
ただし反応性が弱くなる可能性はある
例えばワクチンを受けば 10人の人に感染が起こらなくなるのが 8人ぐらいになると 7人ぐらいそのぐらいは起こってもおかしくないですけども
ワクチンが全く効かなくなって
人類は再びパンデミックの嵐に
遮られるんじゃないか
そんなことはないと思います
なるほどですね
そういう意味で言うと先生
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